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年代記 ~ブログ小説~ 

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【  2009年03月  】 更新履歴 

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ご注意・そして、作者からのお願い

年代記 ~ブログ小説~

 当ブログ「年代記~ブログ小説~」へお越しいただきまして、ありがとうございます。19~20世紀のヨーロッパが主な舞台となる、全四部からなる(現在進行中の)大河小説です。原則一日1ページずつ更新しております。(*現在、小説は第三部終了後休載中です。申し訳ありません。日記は細々と営業中。)2500話を超す予定の、現在連載中の作品(このペースで更新して、東京オリンピックが終わる頃には完成するでしょうか・・・?)で...全文を読む


小説を読むには

年代記 ~ブログ小説~

 【目次にある項目の説明】1.はじめにクリックすると、ご挨拶・小説の注意点などのページに飛びます。2.ご案内オンマウスで案内が出ます。(クリックしても先には進めません)3.MAINオンマウスで小説一覧が出ます。現在のところ、「第一部」「第二部」「第三部」が案内されます。内容は折りたたまれております。たとえば、「第一部」をクリックすると、第一部の内容が現れます。「第二部」でも「第三部」でも同じですが、...全文を読む


この小説について

年代記 ~ブログ小説~

 19世紀前半のフランス。ポーランド貴族の娘アグニェシカ(アニェース)=ザレスカと、フランス人ヴァイオリニストのレオン=フランショームは恋仲であったが、周囲の大反対と圧力により仲を引き裂かれてしまった。それから約半世紀の時が流れ、この二人の子孫たちが思わぬ形で再会するのであるが・・・。*小説は、ここからご覧ください。(→小説第1回へ)...全文を読む


第1回

第1章

  まっ暗な嵐の夜だった。 レオン=フランショームは、ドアが開いたのにも気づかずに荷造りをしていた。彼は、翌朝、ある女性と駆け落ちするつもりだった。荷造りは、ほとんど終わりかけていた。「・・・ああ、レオン・・・」入ってきた女性の衣服はびしょぬれだった。レオンが驚いたのは、かの女の顔が涙でぬれていたからであった。 彼は、思わず立ちあがった。「どうしたの、ジャネット、こんなに遅く?」 入ってきたのは、彼...全文を読む


第2回

第1章

  1879年11月のある土曜日の夕方であった。 かなり汚れのあるぼろぼろのワンピースを着て、穴の開いた赤い革靴を片方だけ履き、大きすぎる黒いスケッチブックを持った泥まみれの顔をしたちいさな女の子がパリをさまよっていた。 その服や靴は、ぼろになる前は明らかに上等な品物だった。ワンピースは絹でできていて、フリルがまだ多少残っていた。ただ、残念なことに、ワンピースは半袖だった。女の子は、木枯らしの中をふ...全文を読む


第3回

第1章

  翌日、フランソワーズは、クラリスの体をきれいに洗い、着替えをさせた。 かの女には息子しかいなかったので女の子の服はなかったのだが、男の子の服を着せてもクラリスはかわいらしく見えた。髪の毛は日の光で色が薄くはなっているが、やわらかなブロンドで、まっすぐ腰のあたりまで伸びていた。どことなく気品のある顔立ちをしていて、とくにブルーの瞳が優しそうであった。かの女は、その表情を以前どこかで見たことがあるよ...全文を読む


第4回

第1章

  フランソワーズ=ド=ラヴェルダンは、ロレーヌ地方の小さな村で生まれた。かの女の両親は、その村でも実力者の一人であり、たくさんの農地を持ち、小作人をたくさん持っていた。 かの女の人生は、戦争で変わった。 1870年、フランスがドイツとの戦争に敗れた後、ラヴェルダン家はロレーヌを追われた。パリの親戚のところに行く途中で両親を失い、ひとりきりになってしまった。 パリに行ってすぐ、音楽院に入学し、親戚の...全文を読む


第5回

第1章

  フランソワーズは、自分が救われたその教会で、同じように困窮している少女と出会い、人ごととは思えなかったのである。かの女は、メランベルジェに救われたように、今度は自分が誰かを救わなければならないと思った。 ところが、クラリスと一緒にいると、救われたのは自分ではないか・・・という気がしてくることを不思議に思った。なぜなのだろうか、と考えたが、最後に行き着く答えは、あのブルーの瞳である。あの目で見つめ...全文を読む


第6回

第1章

  後の人間は、フランソワーズ=ド=ラヴェルダンを「名教師」だと評価することになるのだが、かの女は作曲家として音楽人生をスタートさせた。 かの女は、セザール=メランベルジェと出会ってすぐ音楽院を退学し、彼に弟子入りした。 ちょうどそのころが、師メランベルジェの作曲家としての黄金時代のはじまりだった。 メランベルジェは、音楽院のオルガン教師を辞め、自分の思い通りの音楽を作曲することに専念することができ...全文を読む


第7回

第1章

  フランソワーズが驚いたのは、クラリスが放浪生活をしている間ずっと持っていたスケッチブックの中身であった。 ある日、フランソワーズは、クラリスが持ってきたものを処分しようとした。 クラリスは、スケッチブックだけは処分するのを拒んだ。そして、しぶしぶ中身を見せたのである。 中には、五線紙がはさんであった。しかも、手書きの音符が書き込まれている五線紙である。「・・・誰が書いたの?」フランソワーズが訊ね...全文を読む


第8回

第1章

  翌1880年初頭、セザール=メランベルジェは、「ピアノ三重奏曲ト短調」を作曲した。 一般受けするような音楽ではなかったが、彼の弟子たちにはかなり衝撃的な音楽であった。 フランソワーズも、その初演を聞いた。 演奏終了後、かの女は楽屋に向かった。師のメランベルジェに挨拶するのも目的の一つだったが、初演メンバーのひとり、ピアニストのソフィー=マリアンヌ=ティボーは、かの女の音楽院以来の友人であった。(...全文を読む


第9回

第1章

  後に、テオドール=フランクは、ソフィー=マリアンヌ=ティボーに一目惚れしたのだ・・・と回想している。ただ、彼はとても不器用な人間だった。これまで女性とつきあったことがない彼は、かの女に対してどうしていいかさっぱりわからなかったのである。そして、相談する相手がいなかったのだ。  フランソワーズは、この二人を結びつけようと決心した。 まず、理由をつけて初演の日取りをのばしたのである。「まだまだ息が合...全文を読む


第10回

第1章

  フランソワーズは、その後もしばらくの間室内楽を書き続けた。 かの女の名声を不動のものとしたのは、1882年に作曲した「弦楽四重奏曲」である。後にという愛称で呼ばれることになるこの曲には、作曲当初からナンバーと調性がタイトルに加わっていなかった。のちに4曲の弦楽四重奏曲を書いた後でも、この曲は「第一番」と呼ばれることはなかった。<アレックス>という通称がついているのは、この曲の第一楽章の第一主題・...全文を読む


第11回

第1章

 「フラニー、ごめん」男が口を開いた。 フランソワーズは思わず遮った。「あなたから、謝罪は聞きたくない。謝ってもらったら、自分がみじめになるだけだわ。わたしは、幸せだったのよ・・・」 そこに立っていたのは、かの女の元の恋人、アレクサンドルの父親、ルイ=フィリップ=ド=ルージュヴィルだった。 男は、さらに口を開いた。しかし、言葉は出てこなかった。 そこへヴァイオリンを持ったままのクラリスが現われた。 ...全文を読む


第12回

第1章

  それ以降、フランソワーズは、ひたすら作曲に打ち込んでいるように見えた。 実際のところは、メランベルジェの弟子の男性たちは、かの女をかなり意識していた。淡い恋心を抱いてかの女を見つめていた男性は決して一人や二人ではない。すでに二人の子どもがいるのに、それでもかの女を好きになる男性は決して少ない数ではなかったのである。 しかし、フランソワーズは、そんな男性たちの誰とも距離を置いていた。 メランベルジ...全文を読む


第13回

第1章

  エドゥワール=ロジェという人は、敵を作りにくい性格の持ち主である。 医者の家に生まれ、両親は、彼があとを継いでくれるものだと信じていた。ロジェ自身、音楽的才能に恵まれていたが、音楽は趣味だと思いこんでいたのである。が、友人のベルナール=ルブランに連れられて出かけたメランベルジェのコンサートを聴き、人生が変わったのであった。『どうして、こんなことをしているの? 本当は、違うことがやりたいんでしょう...全文を読む


第14回

第1章

  サン=マルタン教会のオルガニストは、ある日クラリスに訊ねた。「なぜ、作曲をするのかね、クラリス?」「わかりません」クラリスは答えた。「どうして、わけもないのに作曲するのかね?」「作曲しているんじゃないんです。考える前に、曲があるんです」 メランベルジェは考え込んだ。しばらく考えた後で言った。「曲がきみを支配するのではなく、きみが曲を支配しなさい。考えてから曲を書くんだよ」「考えてから・・・?」ク...全文を読む


第15回

第1章

  1885年末、ベルナール=ルブラン、エドゥワール=ロジェ、フランソワーズ=ド=ラヴェルダンの3人は、たまたま交響曲を作曲していた。ロジェの場合は、フランソワーズに触発されたから・・・ということもあったが、ルブランは、クラリスにオーケストレーションを教えることが目的の一つでもあった。「ロジェは音楽で感情を伝え、ルブランは哲学を語り、フラニーは色彩にこだわる」メランベルジェがよくこう語った。三人の弟...全文を読む

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