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年代記 ~ブログ小説~ 

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【  2013年07月  】 更新履歴 

  07.01.  【 第81章 】  第1466回   さわりを読む▼
  07.02.  【 第81章 】  第1467回   さわりを読む▼
  07.03.  【 第81章 】  第1468回   さわりを読む▼
  07.04.  【 第81章 】  第1469回   さわりを読む▼
  07.04.  【 備忘記録的なもの 】  無限ループ(みたい)   さわりを読む▼
  07.05.  【 第81章 】  第1470回   さわりを読む▼
  07.06.  【 第81章 】  第1471回   さわりを読む▼
  07.07.  【 第81章 】  第1472回   さわりを読む▼
  07.08.  【 第81章 】  第1473回   さわりを読む▼
  07.09.  【 第81章 】  第1474回   さわりを読む▼
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  07.12.  【 第81章 】  第1477回   さわりを読む▼
  07.13.  【 第81章 】  第1478回   さわりを読む▼
  07.14.  【 第81章 】  第1479回   さわりを読む▼
  07.15.  【 第81章 】  第1480回   さわりを読む▼
  07.16.  【 第81章 】  第1481回   さわりを読む▼
  07.17.  【 第81章 】  第1482回   さわりを読む▼
  07.17.  【 備忘記録的なもの 】  現時点での結論   さわりを読む▼
  07.18.  【 第82章 B 】  第1483回   さわりを読む▼
  07.18.  【 第82章 】  第1483回   さわりを読む▼
  07.19.  【 第82章 B 】  第1484回   さわりを読む▼
  07.19.  【 第82章 】  第1484回   さわりを読む▼
  07.20.  【 第82章 B 】  第1485回   さわりを読む▼
  07.20.  【 第82章 】  第1485回   さわりを読む▼
  07.21.  【 第82章 B 】  第1486回   さわりを読む▼
  07.21.  【 第82章 】  第1486回   さわりを読む▼
  07.22.  【 第82章 B 】  第1487回   さわりを読む▼
  07.22.  【 第82章 】  第1487回   さわりを読む▼
  07.23.  【 第82章 B 】  第1488回   さわりを読む▼
  07.23.  【 第82章 】  第1488回   さわりを読む▼
  07.24.  【 第82章 B 】  第1489回   さわりを読む▼
  07.24.  【 第82章 】  第1489回   さわりを読む▼
  07.25.  【 第82章 B 】  第1490回   さわりを読む▼
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  07.26.  【 第82章 B 】  第1491回   さわりを読む▼
  07.26.  【 第82章 】  第1491回   さわりを読む▼
  07.27.  【 第82章 B 】  第1492回   さわりを読む▼
  07.27.  【 第82章 】  第1492回   さわりを読む▼
  07.28.  【 第82章 B 】  第1493回   さわりを読む▼
  07.28.  【 第82章 】  第1493回   さわりを読む▼
  07.29.  【 第82章 B 】  第1494回   さわりを読む▼
  07.29.  【 第82章 】  第1494回   さわりを読む▼
  07.30.  【 第82章 B 】  第1495回   さわりを読む▼
  07.30.  【 第82章 】  第1495回   さわりを読む▼
  07.31.  【 第82章 B 】  第1496回   さわりを読む▼
  07.31.  【 第82章 】  第1496回   さわりを読む▼


第1466回

第81章

  シャルロットは目をぱちくりさせた。いきなり助けて下さいと言われても、何がなんだかわからない。 代わってロジェが説明を求めた。「ドクトゥール=ルフェーブル、もう少し詳しくお話を聞かせてもらえませんか? 助けるって、いったい何をして欲しいんでしょうか?」 ドクトゥール=ルフェーブルはその言葉を聞き、唇の端をゆがめるような笑い方をした。「実は、グルノーブルの兄のところにいるある患者さんのことで、どうし...全文を読む


第1467回

第81章

  スタニスラス=ルフェーブルはうなずいた。「ええ、彼になら、それができたでしょう。ですが、あなたにもその力があると兄は思っています。わたしも同感です。なぜならば・・・」 シャルロットは彼の言葉を制した。「ああ・・・あなたもそうお思いですか?」 ドクトゥール=ルフェーブルは小さくうなずいた。 シャルロットはちいさくため息をついた。「・・・どうして誰もがそう思うんでしょう?」 ドクトゥール=ルフェーブ...全文を読む


第1468回

第81章

 「・・・わたしは、その男性と初めて会ったとき・・・」シャルロットはそう言うと、一瞬言葉をつまらせた。そして、正直に言った。「・・・その男性が誰かに似ていると思ったの。もちろん、外見が、ではないわ。その雰囲気がそうだったの。その誰かというのは・・・」 そう言うと、シャルロットはつばを飲み込んでから告げた。「・・・アファナーシイ=ザレスキー氏だった」 ヴィトールドはその名を聞き、ぎくりとしたようにシャ...全文を読む


第1469回

第81章

  シャルロットは悲しそうな表情でヴァークを見つめ、ぽつんと言った。「・・・そんなこと、サヴェルネ先生がお許しになるはずはないわ・・・」 ヴァークはシャルロットの肩を叩いた。「そろそろ、和解すべきときだと思わないか?」 シャルロットは肩をすくめた。「わたしたちが和解できるはずはないわ」 なぜ?と言いたげにかの女を見つめるヴァークに、シャルロットは言った。「わたしに、その意志がないからです。わたしには...全文を読む


無限ループ(みたい)

備忘記録的なもの

 第94章の下書きが終わったのが1日のこと。性的な意味でR18っぽい(「ぽい」、です)二つ目の章である第94章の場合、第82章とは逆に下書きを終えたあとで「きわどい」シーンを削って3話減らしました。(第82章の場合は、書きあげてから4話増やしました。1話あたり2000字以内、という縛りをなくせばもう少し話数が減るんでしょうけど・・・。)二つのヴァージョンがあるこの二つの章ですが、どういう形で発表する...全文を読む


第1470回

第81章

 「これは、ダージリンだね?」ヴァークが言った。「それも、最上級の」 ロジェはうなずいた。ほぼ同時に二人もうなずいていた。「ヴィンテージものです」ロジェは言葉少なく答えた。「きみたちは、贅沢に暮らしているんだね」ヴァークはため息をつきながら言った。「やはり、われわれとは育ちが違う」 シャルロットはヴァークに言った。「彼は、コックの修行をしたことがあるんです。今は、小説を書いていますが・・・」 ヴァー...全文を読む


第1471回

第81章

  その言葉を聞くと、シャルロットは両手に顔を埋めて泣き出した。 彼の言葉は、かの女の心に重くのしかかった。《そうよ。わたしは、ドクトゥール=マルローに手紙を書こうとは思わなかった。彼のために小説を書こうとは思わなかった。最初に思ったのは、彼のためにヴァイオリンを弾きたいということだった・・・》シャルロットは素直にそれを認めた。音楽を習う前から小説を書いていた自分は、書くことこそ自分の使命だと思いこ...全文を読む


第1472回

第81章

  ヴァークを見送ったあと、ヴィトールドはそのまま自分の部屋に戻った。 彼は、フランスを放浪している間に、別の小説を書いていた。その小説<きづたの家>を書き上げたとき、ヴィトールドは、あえてフランスの雑誌に連載小説として掲載することを選んだ。ペンネームもあえてギュスターヴ=フェランを使わなかった。ただ、ギュスターヴ=フェランのアナグラムを使ったので、ヴァーク=ブーランジェのように彼を特定できる人もい...全文を読む


第1473回

第81章

  たまたま引き返してきたガブリエルは、二人が木の下で行っている光景を目の当たりにして、驚いてその場から逃げ去ってしまう。 ガブリエルに見られたと知ったシャルロットは、自分がしてしまったことを激しく後悔し、アントーニがいつも護身用に持っていたナイフを目にするなり、それで自分の胸を刺す。驚いたアントーニのとっさの判断で、シャルロットは一命を取り留める。 病院に駆けつけた男爵に、アントーニはいきさつを説...全文を読む


第1474回

第81章

  ジョゼフ=サヴェルネは、日課の一つとして午前10時に家を出る。彼は、散歩に出るといって家を出るが、本当の行き先を妻のシャルロットにさえ告げたことはない。シャルロット夫人も、夫の行き先を聞いたことは一度もなかった。彼はもう5年以上もの間この日課を続けていた。彼の行き先は墓地だった。彼は、テオドール=フランクとその妻の墓を訪れていたのである。 墓地の近くに花屋があった。そこの主人は、サヴェルネが必ず...全文を読む


第1475回

第81章

  テオドール=フランクは、その生涯に二人の女性を愛した。一人は自分の妻として。もう一人は自分の娘として。 小さい頃からヴァイオリンの音だけを詰め込まれて育ったかつての天才少年は、音楽以外何も知らずに成長した。恋などする暇もなく大きくなってしまった彼が初めて愛した女性が、伴奏者として目の前に現われたピアニストのソフィ=マリアンヌ=ティボーだった。二人は、あるコンサートのためだけに結成された臨時のコン...全文を読む


第1476回

第81章

  シャルロットはヴィトールドと一緒にサヴェルネ家を訪れた。 玄関を開けたジョゼフ=サヴェルネは、二人をじろりと見て、何も言わずに中に通した。 そのとき、客間にはサヴェルネ夫人とノルベール=ジラールがいた。ノルベールは、シャルロットが去っていったあとも、サヴェルネ家を訪れ、サヴェルネ夫人の話し相手をしていた。ノルベールの訪問は、もちろん、家にサヴェルネがいるときに限られた。たいてい、サヴェルネはレッ...全文を読む


第1477回

第81章

 「みにくいアヒルの子、ですか?」サヴェルネ夫人は夫の肘をつついた。「まったく、あなたったら、なんということを!」 シャルロットはくすくす笑った。「この子が醜かったことなど、一度もなかったでしょう?」サヴェルネ夫人は怒ったように言った。 ノルベールは赤くなってうっとりした表情のままうなずいた。「かの女は、いつだって天使のようだった」サヴェルネ夫人が言った。「もうお忘れになったの?」 サヴェルネは妻の...全文を読む


第1478回

第81章

 「あなたの言葉は正しいかもしれない」サヴェルネ夫人が言った。「でも、あなたは、謙遜している。あなたにはできるわ。さっき、ジョゼフが言ったのと逆のことが成り立つはずだからよ。もし、あなたがかの女を愛しているのが本当なら、あなたがたの演奏は必ず人の心を動かせるはず。シャルがあなたの最高の力を引き出せるからよ」 サヴェルネがうなずいた。「シャル、あなたは間違っている」サヴェルネ夫人が言った。「あなたが伴...全文を読む


第1479回

第81章

  サヴェルネは、そう言ったときのヴィトールドの誇らしげな表情を見て、ポーランド人の友人のことを思い出した。ヴァレリアン=ブルマイスター。彼は、自分をポーランド人だと宣言し、ポーランド人であることを誇りに思っていた。今、彼の祖国は、立派に独立した。彼は、どんなにこの若者を誇らしく思うことだろう! 彼にこの青年を会わせたかった。シャルロットがこの青年に心を惹かれていることを知ったら、彼はどんなにうれし...全文を読む


第1480回

第81章

  ヴィトールドは、ノルベールが<ギュスターヴ=フェラン>という名前を聞いたときの反応を思い出していた。彼とは初対面だったが、因縁のライヴァル同志だった。もともと同じ文学コンクール出身者の二人。ヴィトールドが一位で、ノルベールが二位。ことあるごとに比較され続けた二人だった。彼の最新作<まどぎわのベッドの上で>は、常にヴィトールドの<灰色の海>と比較されて論じられる。もともと、二つの作品は全く別物だっ...全文を読む


第1481回

第81章

  翌日、シャルロットとヴィトールドは再びサヴェルネ家を訪れた。彼らは、サヴェルネ夫人に伴奏を頼むことは断念したが、会場の提供は諦めなかったのである。サヴェルネも、シャルロットと<友人>の再会の場に居合わせたかった。 シャルロットとヴィトールドが支度を整えたあとになって、この場の主役が現われた。 ドクター=ジェントルマンことエドモン=ルフェーブルは、サングラスをかけて白い杖をついていたブリューノ=マ...全文を読む


第1482回

第81章

 「なんですか、その挨拶は?」その口調は、すでに昔の彼のものに戻っていた。その口調を聞けば、誰もがぱっと体を離し、『ごめんなさい、ドクトゥール=マルロー』と謝りたくなるような、いつもの辛辣な口調だった。 しかし、シャルロットは全く怯むことなく、かえって彼に抱きついてうれしそうな声を上げた。「あら、こんなにうれしいのに、喜んではいけないの?」 マルローはかの女をにらみつけた。「あなたは、もう、そんなこ...全文を読む


現時点での結論

備忘記録的なもの

 いよいよ、明日から問題の第82章がスタートします。ここにくるまえに、ずいぶん悩んだのですが、現時点でベターと言えそうな答えを出しました。携帯版でもスマートフォン版でも、いわゆる「おりたたみ」表示では表示されていない(全文表示されてしまう)ようなので、発表する記事には、最終的にはパスワードをつけるしかない、というのが現時点での結論です。ただ、ランキングからくる読者の方(うちの小説の場合、新規のお客様...全文を読む


第1483回

第82章 B

 オリジナル版第82章 第1483回をご覧になる場合はこちらからどうぞ。(パスワード入力が必要です。) 1920年1月。 シャルロットたちは、最後の行事(フランソワとナディアの結婚式)に出席するため、マルセイユ滞在を延ばしていた。しかし、マルセイユで予定していた行事がすべて終わったあとも、シャルロットはマルセイユに留まることを決めていた。穏やかなマルセイユで冬を過ごしてからローザンヌに戻った方がいい...全文を読む


第1483回

第82章

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第1484回

第82章 B

 「何も、って、どういうこと?」 ウラディーミルは鞄を開け、一冊の雑誌を出した。「<ル=マガザン>?」シャルロットは雑誌のタイトルを読んだ。「月刊誌だな」ロジェが言った。それは、フランスの雑誌の名前だ。文学といえるものとゴシップのたぐいの小説が同居している雑誌で、ロジェたちの雑誌に比べると、いくらかくだけた内容だ。読者層も、文学を愛好する人たちを対象とする彼らの雑誌より、もっと幅広い層が対象だ。「き...全文を読む


第1484回

第82章

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第1485回

第82章 B

 「でも・・・」ウラディーミルは顔を上げなかった。「悪いのはあなたではない、と言えたらどんなにいいでしょう。でも、あなたは罪を犯した」シャルロットは静かに告げた。「でも、あなたは、もう、報いを受けているとわたしは思います。もう自分を責めないで」 ウラディーミルは肩をふるわせて泣き出した。しかし、彼はそれでも顔を上げなかった。 シャルロットは再びヴィトールドをにらみつけた。「わたしは、本当に死ぬべきだ...全文を読む


第1485回

第82章

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第1486回

第82章 B

  ウラディーミルはいきなり立ちあがり、シャルロットが出て行った方へ向かった。 シャルロットは、隣の部屋で泣いていた。ドアが完全に閉まっていなかったので、ウラディーミルは泣き声を頼りに隙間から中を覗いた。シャルロットは、窓の外を見ているようだった。視線の向こうには、木の上でさえずっている一羽の鳥が見えた。 ウラディーミルは作法に反してドアを完全に閉めた。「ロッティ、大切な話がある」ウラディーミルは英...全文を読む


第1486回

第82章

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第1487回

第82章 B

  ウラディーミルは何も言わずに泣き続けた。『ウラディ、って、あなたのことなの、フレディ?』看護師はそう訊ねた。 泣いていたウラディーミルは黙ってうなずいた。『あなたは、アメリカ人じゃなかったの?』 ウラディーミルは、こんなときにそんな質問をする看護師に本気で腹を立てた。『お願いだから、しばらく二人きりにしてくれる?』 そう言って、彼は泣き続けた。 ウラディーミルは絶望していた。幼いとき、母親に言わ...全文を読む


第1487回

第82章

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第1488回

第82章 B

  ウラディーミルが話し終えたとき、シャルロットは窓の外の鳥たちに視線を向けていた。 ウラディーミルは、シャルロットに小説のあらすじを説明した。なぜ作者がヴィトールドだと思ったのかも付け加えた。「どうして、コルネリウスと別れたのかは知らない。でも、本当にヴィトールドでいいの?」最後にウラディーミルはこう訊ねた。 シャルロットはしばらく黙って考えていた。 やがて、シャルロットはぽつりと言った。「・・・...全文を読む


第1488回

第82章

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第1489回

第82章 B

  シャルロットは小さな声で言った。「あなたがつかんでいた手首の青あざだけは、ずっと消えなかった」 ウラディーミルは「すまなかった」と小さな声で謝った。そして、少し大きな声でもう一度促した。「・・・そのほかには?」 シャルロットは首をかしげた。「そのほかに、どこか傷ついたところはなかったか?」ウラディーミルが言った。「もちろん、心の痛みは別として」 シャルロットは首を横に振った。 ウラディーミルのほ...全文を読む


第1489回

第82章

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第1490回

第82章 B

  穏やかな表情で部屋に戻ってきた二人を見て、ロジェはほっとした。「紅茶を入れ直そう」そう言って、彼は台所へ向かった。 ヴィトールドは、急に自分が二人と一緒にされ、気詰まりを感じた。「ロッティが、わたしにアメリカ行きの船の乗車券をプレゼントしてくれると言ってくれた」ウラディーミルがポーランド語で言った。「故郷に戻って、父と和解しようと思う」 ヴィトールドは、ウラディーミルがすがすがしい表情を浮かべて...全文を読む


第1490回

第82章

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第1491回

第82章 B

  その翌日、シャルロットの元に一通の手紙が届いた。ポーランドのアファナーシイ=ザレスキーからのものだった。二人は、シャルロットがポーランドを出たとき以来、ずっと文通を続けていた。一方、ヴィトールドは祖父とは文通していない。彼らは、喧嘩別れしたままの状態である。祖父の方も、シャルロットがヴィトールドと一緒に住んでいることを知っていても、手紙で孫のことを一言も触れたことはない。それでも、二人はお互いに...全文を読む


第1491回

第82章

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第1492回

第82章 B

  ヴィトールドは、シャルロットにその事実を伝えるべきか悩んだ。祖父は、今も変わらずシャルロットを愛している。その思いを伝え、かの女の気持ちを少しでも楽にしてあげるべきだろうか。いや、祖父の弁護はしたくない。たとえシャルロットのためだとしても、祖父が優しい人だということを認める気にはなれなかった。 それならば、シャルロットの前で、祖父を罵倒するしかない。「おじいさまの気持ちはよくわかった」ヴィトール...全文を読む


第1492回

第82章

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第1493回

第82章 B

  その日の夜、ヴィトールドは再度シャルロットの部屋を訪ねた。あいかわらずぼんやりとしていたシャルロットに向かって、ヴィトールドは言った。「ごめん、ティーニャ。さっきの言い方は悪かった」 シャルロットはちいさく首を振った。「少し、冷静になって話をしようと思って時間をおいた」ヴィトールドが言った。「あの・・・座っていいかな?」「どうぞ」シャルロットは返事した。 ヴィトールドは、空いている椅子に座ると、...全文を読む


第1493回

第82章

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第1494回

第82章 B

  シャルロットは涙をためた目でヴィトールドを見つめた。一瞬ぽかんとしたその顔が、さらに赤くなった。「もうっ・・・!」シャルロットははじかれたように立ちあがった。 ヴィトールドも立ち上がり、シャルロットを抱きしめた。「さあ、言ってくれ。どんなにぼくを愛しているのか、いくらでも聞きたい」ヴィトールドはかの女にささやいた。「ぼくは、おじいさまのように腹を立てたりはしないから」 シャルロットは身をふりほど...全文を読む


第1494回

第82章

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第1495回

第82章 B

  その翌日は、前の日よりもさらに不思議な一日となった。 その日は、ロジェが朝食の準備をしていた。リビングで、シャルロットは手紙の分類をしていた。たいてい、一番たくさん手紙を受け取るのはロジェだ。そのほとんどが仕事の手紙である。新人作家の原稿か、ファンレターが中心だ。シャルロットに手紙が来ることはそう多くはないが、ほとんどが私信だ。ヴィトールドには、ロジェ同様スイス経由でファンレターの山が届くが、私...全文を読む


第1495回

第82章

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第1496回

第82章 B

  シャルロットはショックのあまり、その場に膝をついて泣き出した。 どのくらいの時間そうやって泣いていたかはわからない。ただ、気がつくとかの女の後ろにヴィトールドが立っていた。 シャルロットは振り返った。「手紙を・・・読んだのか・・・?」ヴィトールドは無表情のまま訊ねた。 シャルロットはいったんうなずき、それから首を横に振った。「ええ・・・最初の・・・一行・・・だけ」シャルロットは、しゃくり上げなが...全文を読む


第1496回

第82章

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