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年代記 ~ブログ小説~ 

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【  2014年01月  】 更新履歴 

  01.01.  【 第90章 】  第1650回   さわりを読む▼
  01.02.  【 第90章 】  第1651回   さわりを読む▼
  01.02.  【 備忘記録的なもの 】  できるかどうかわからないけど   さわりを読む▼
  01.03.  【 第90章 】  第1652回   さわりを読む▼
  01.04.  【 第90章 】  第1653回   さわりを読む▼
  01.06.  【 第91章 】  第1654回   さわりを読む▼
  01.07.  【 第91章 】  第1655回   さわりを読む▼
  01.08.  【 第91章 】  第1656回   さわりを読む▼
  01.09.  【 第91章 】  第1657回   さわりを読む▼
  01.10.  【 第91章 】  第1658回   さわりを読む▼
  01.11.  【 第91章 】  第1659回   さわりを読む▼
  01.13.  【 第91章 】  第1660回   さわりを読む▼
  01.14.  【 第91章 】  第1661回   さわりを読む▼
  01.15.  【 第91章 】  第1662回   さわりを読む▼
  01.16.  【 第91章 】  第1663回   さわりを読む▼
  01.17.  【 第91章 】  第1664回   さわりを読む▼
  01.18.  【 第91章 】  第1665回   さわりを読む▼
  01.20.  【 第91章 】  第1666回   さわりを読む▼
  01.21.  【 第91章 】  第1667回   さわりを読む▼
  01.22.  【 第91章 】  第1668回   さわりを読む▼
  01.23.  【 第91章 】  第1669回   さわりを読む▼
  01.24.  【 第91章 】  第1670回   さわりを読む▼
  01.25.  【 第91章 】  第1671回   さわりを読む▼
  01.26.  【 備忘記録的なもの 】  ただいま停滞中(ネタバレあり)   さわりを読む▼
  01.27.  【 第91章 】  第1672回   さわりを読む▼
  01.28.  【 第91章 】  第1673回   さわりを読む▼
  01.29.  【 第92章 】  第1674回   さわりを読む▼
  01.30.  【 第92章 】  第1675回   さわりを読む▼
  01.31.  【 第92章 】  第1676回   さわりを読む▼


第1650回

第90章

  コルネリウスとスティーヴンがT城に到着したとき、その異様な姿を見ても顔色一つ変えずに執事はこう言った。「お帰りなさいませ。お客様がお見えになっております。客間に案内いたしましたが・・・」 二人は顔を見合わせた。「客人・・・?」スティーヴンが口を開いた。「作曲家のレヴィンさまです」執事は、『そういえばおわかりでしょう?』と言いたげなまなざしでスティーヴンを見た。「・・・?」スティーヴンは首をかしげ...全文を読む


第1651回

第90章

  クラウスはそう言うと、右手をぎゅっと握りしめた。「ミューの葬儀には出席しなかった。あいつが直情的な人間だとは、わたしもよく知っている。だが、まさか、あんな死に方をするとは・・・」クラウスは涙声で言った。「だが、わたしは、確かめたかった。ミューが命がけで助けようとしていた赤ん坊がどんな顔をしていたのか。そして・・・」 クラウスは振り返ったスティーヴンに言った。「・・・そして、いとこがあこがれていた...全文を読む


できるかどうかわからないけど

備忘記録的なもの

 新しい年を迎えることができ、また少しずつ動き出そうと思います。今年もよろしくお願いします。本当は、午年のテンプレートに着替えをしたかったのですが、今年は共有テンプレートに(NovelTemplateさまの)新しいテンプレートの申請もないようで、なんか気の抜けたような年末でした。もしかすると、ブログの方に案内が出るかなぁ・・・と期待していたんですが。・・・と、無い物ねだりをするのは悪い癖ですね。それよりも、停滞...全文を読む


第1652回

第90章

 「・・・ドクトゥール・・・」ダルベールは声を出した。その声はかすれていた。 声の主はダルベールの方を向いた。「アンブロワーズ」スティーヴンはほっとしたように声をかけた。 その声を聞くと、ダルベールは涙ぐんだ。スティーヴンはダルベールに駆け寄り、手を握りしめた。「・・・ここは・・・?」ダルベールが訊ねた。「T城です」「ここが・・・?」ダルベールは頭を振った。「あなたは、ドクトゥールではない・・・きみ...全文を読む


第1653回

第90章

  ダルベールはスティーヴンの方に顔を向けた。「いつか、あなたは、自分はかの女のために生まれてきたと言いましたよね」スティーヴンが言った。「だとすれば、今あなたがしなければならないのは、自分だけかの女の後を追うことじゃないはずです。そうしたところでかの女が喜ぶと思いますか? ミューは、かの女を助けようとしたけど、残念ながらそれはかなわなかった。かの女は、彼に『この子を助けてちょうだい、わたしの最後の...全文を読む


第1654回

第91章

  シャルロットが再びワルシャワの地に到着したのは、1926年の1月のことだった。 馬車が屋敷の玄関前で止まったあとで、馬車のドアを開けた男性は、軽く頭を下げたあと、心なしかほっとしたような表情で声をかけてきた。「おかえりなさいませ」 そのバリトンの落ち着いた声を聞いたとき、シャルロットは《ああ、ポーランドに帰ってきたんだわ!》と思った。何気ない挨拶ではあったが、家族---ヴィトールドやライモンド以外...全文を読む


第1655回

第91章

  ライモンド、シャルロット、3人の子どもたち(とメナール夫妻)は時間差をつけてローザンヌを出発した。彼らはウィーンで落ち合うことになっていた。メナール夫人と子どもたちは7月のうちに秘密裏に出発した。ライモンドとメナール氏は、研究所の人たちを見送ったあと8月にローザンヌを出た。関係者が全員いなくなったあとで、シャルロットはデルカッセ家を訪ね、リオネルの両親に本当のことを打ち明けた。娘同様に育てたクリ...全文を読む


第1656回

第91章

  あのとき以来、ライモンドはシャルロットを<クリーシャ>と呼ぶようになった。クリスティアーナ=コヴァルスカと名乗ることになった女性を、ブローニャとかシャルロットと呼ぶのはおかしい、とシャルロットが主張したからである。ライモンドは、屋敷の人たちに、火事の概略を説明した。そのとき、シャルロットを自分の命を助けてくれた女性、と紹介した。その日以来、シャルロットは子どもたちの本当の母親だと名乗るのをやめた...全文を読む


第1657回

第91章

 「人をやたらと病人扱いするな」ヤロスワフは眉をしかめた。 シャルロットは、その表情を見て、アファナーシイ=ザレスキーを思い出した。かの女はしばらくの間、ぼんやりとアファナーシイのことを考えていた。 久しぶりに息子と会って、父子の会話に夢中になっていたヤロスワフは、シャルロットが懐かしそうな表情を浮かべてぼうっとしているのに気づくと、笑顔で声をかけた。「・・・そんな風に見つめられたら、やっぱりわたし...全文を読む


第1658回

第91章

  それは、ブロンドの髪、水色の目をした、知的な感じがする男性の肖像画だった。その表情は、どことなく---というよりは明らかにアンブロワーズ=ダルベールを思わせた。いや、赤毛でグリーンの目をしていたら、ダルベール本人だと思っただろう。「・・・そう。この人だ」ライモンドが言った。「これは、どなた?」シャルロットはそう訊ねたが、ライモンドがなんと答えるかわかるような気がした。いや、それ以外に考えられない。...全文を読む


第1659回

第91章

  シャルロットは沈んだ表情になった。その言葉の続きは聞かなくてもわかる。彼は、子どもの頃から<クラコヴィアクのブローニャ>にあこがれていた。10歳も年下の女の子に、だ。彼がブローニャに夢中になっていたことは、ヴィトールドも知っていた。たぶん、彼の父親もそれを知っていたはずだ。たとえブローニャが亡くなったとしても、たとえどんなにブローニャそっくりな女性が現れようとも、息子が初恋の人ではなく別の女性を伴...全文を読む


第1660回

第91章

  部屋の中に入ったシャルロットは、思いもかけない情景に出くわした。黒いグランドピアノの前にある長いいすに3人の子どもが座っていた。双子の真ん中にいる女の子には見覚えがない。3人とも同じくらいの年頃に見えるが、この女の子は誰? その情景を、少し離れたいすに座ったヤロスワフがうれしそうに眺めていた。彼の膝の上にはフェリシアンが我が物顔で座っていた。人見知りの激しいフェリシアンがこんなに簡単に誰かに懐く...全文を読む


第1661回

第91章

  そのとき、開いていたドアの方から、小気味よい響きの女性の声がした。「『おねがいします、先生』、でしょう、テレーニャ?」 その場の全員が、ドアの方を見た。その間に、女の子と同じ淡いブルーの目をしたすらっとした女性が、きびきびとした動作でピアノの方に近づいてきた。その女性は、自分が注目されることが当然だというような雰囲気を帯びた美しい人だった。「わたしは、ユーリア=レーベンシュタイノヴァ。この子の母...全文を読む


第1662回

第91章

  それを聞くと、ライモンドは笑い出した。「まったく、みんな同じことを言うんだから」ライモンドは言った。「この女性は、わたしの命の恩人なんだ。ヴィトールドの家が火事になり、彼の未亡人が火の海に取り残されたと知って、わたしは家の中に飛び込んでいった。しかし、わたしは家具の下敷きになって動けなくなってしまった。このまま死んでしまうと思ったとき、この女性が現れて、家具の下からわたしを引き出してくれた。この...全文を読む


第1663回

第91章

  シャルロットは、レーベンシュタイン夫妻がかつてのチャルトルィスキー邸に住んでいることを知り、驚いた。かの女は旧チャルトルィスキー邸を訪問する勇気を振り絞るのに、少々時間を要した。 貴族ではない、ただの音楽家と結婚したユーリアに、ヤロスワフは自分が管理している屋敷の一つを貸すことに決めた。 アファナーシイ=ザレスキーが亡くなったあと、ヤロスワフは3つの屋敷の管理も任されることになった。アファナーシ...全文を読む


第1664回

第91章

  ユリアンスキーは慌てて服の袖で目をこすった。 その動作をみて、シャルロットの視線は、彼の服装へ移った。よくよく見ると、彼が身にまとっていたお仕着せはずいぶん古いものだった。おそらく、彼の父親が<チャルトルィスキー家執事>だったころに着ていたものだろう。シャルロットが子どもの頃から、チャルトルィスキー家の執事はこの服装だった。たぶん、服を新調する余裕もないのだ。今までずいぶん送金していたと思ってい...全文を読む


第1665回

第91章

 「本当は、もうしばらく芝居を続けたかったが、どうやらそうもいかないようだ」ルドヴィークが言った。「これから話すことは、4人だけの秘密だ。だから、本当のことを話してほしい、ブローニャさん」 驚いたようにシャルロットを見つめるユリアンスキーに、ルドヴィークは続けた。「わたしたちなら、信用しても大丈夫だよ。いや、わたしたちはあなたの味方だ。何があってもね」 そして、ルドヴィークはユリアンスキーの方に視線...全文を読む


第1666回

第91章

  ユリアンスキーは完全な無表情に戻った。子どもの頃から何度も何度も練習した表情。あこがれていたイェジイ=ヴォイチェホフスキーの表情をまね、彼のようになろうと努力し続けた。あの幼い日、チャルトルィスキー公爵に、命をかけてシャルロットを守り抜くと誓った日以来、彼の人生はシャルロットに再会すること、かの女に生涯仕えるという目標を中心に動いてきた。彼にとって、主君は常にシャルロットだった。ヤロスワフもライ...全文を読む


第1667回

第91章

  ワルシャワでのコヴァルスキー家の生活は単調なものだった。けがをして以来、ライモンドは社交的な場に出ることがなくなったからだ。もし、彼が花嫁を連れてパーティーに出ようものなら、彼の外国人の花嫁は注目の的になるのは間違いないと思われた。だからこそ、彼はあえて人前に出ようとは思わなかったのである。 ユーリアは、シャルロットが同じ階級の人間とつきあわないことを残念には思わなかったが---かの女自身がその階...全文を読む


第1668回

第91章

 「あなたは最高ですよ。恥ずかしがらないで」男性はそうささやいてシャルロットの両手を握りしめ、かの女から離れた。 代わりにかの女に近づいたのは、やはり若い男性だった。気むずかしそうに眉を寄せていて、薄い唇がまるで嘲笑することをくせにしているようにゆがんでいる男性だったが、その目は輝いていた。「初めて見る顔だが、音楽院の学生かね?」開口一番、彼はそう訊ねた。「若いピアニストがこんな演奏をするのを見るの...全文を読む


第1669回

第91章

 「ショパンが呼んだ?」男性が訊ね返した。「彼は、フランスで、ショパンの弟子だった人からピアノの教えを受けた。そしてフランスで結婚し、その地で長い間暮らした。あるとき、彼は、ポーランド出身のある公爵夫人にピアノを教えた。そして、その公爵夫人から、逆にショパンの心を教わったのだと言っていた。かの女が亡くなったあとで、彼はショパンに再会するためにポーランドに戻ったんだそうだ。彼はたくさんの生徒たちを教え...全文を読む


第1670回

第91章

  はたして、ボレスワフスキーはその説明で納得しかけていた。彼とシャルロットは、確かにスイスで会った。その前にフランスで会っているが、もともとスイス出身だと言われれば、そうなのだろうと思える。左手の薬指に指輪をはめていたから、間違いなく既婚者だろう。詳しいことはあとで聞くとしても、かの女の名前はわかった。だが、スイスで会ったとき、クリスティアーナと名乗ったかどうか、記憶にない。違う名前を聞いたような...全文を読む


第1671回

第91章

 「こんばんは。今日は、わたしのお友達を紹介するわ。かの女は、クリスティアーナ=コヴァルスカ。ピアノを弾くのよ」ユーリアが言った。「ああ、さっき、コンスタンティと一緒にいたひとだね」テーブルに着いていた男性の一人が言った。「コンスタンティ?」ユーリアはそう言ってあたりを見た。「・・・もう帰ってしまったみたいね。あら、あなた、もうピアノを弾いて見せたの?」 おしまいの方はシャルロットに対する問いだった...全文を読む


ただいま停滞中(ネタバレあり)

備忘記録的なもの

 原作ほぼ無視の第98章の下書きが終わりました。出だしは確かにオリジナルだったのですが、原稿よりも「詰めが甘い」結末となりました。第146章(・・・って、とっても先のことに思えます)の内容から考えると、現時点で「彼(現時点では名前を出しませんが、Gさんです。あだ名がEから始まる、あの人です)」が奥さまのことを悪し様に言うのはおかしい、と思い、反対に「奥さまに骨抜きにされた甘い亭主」のセリフに入れ替え...全文を読む


第1672回

第91章

  エヴァ=リーベルマン---本名マウゴジァータ=モジェレフスカ---は、冷ややかな表情を浮かべてシャルロットを観察していた。一目見たときから、この女性は亡くなったヴィトールド=ザレスキーの夫人にそっくりだ、とかの女は思っていた。しかし、ザレスカ夫人は火事で亡くなった、と新聞報道で読んだ。かの女は有名人---クラコヴィアクのブローニャとして有名な音楽家---だったから、そのニュースはポーランドの新聞にも載った。...全文を読む


第1673回

第91章

  ユーリアもうなずいた。「お金を取るということになると、定期的にここに来なければならなくなるわ。でも、かの女には事情があるの。しょっちゅうここに来ることはできない・・・」 それを聞いた音楽評論家のロヴィツキが口をはさんだ。「・・・つまり、かの女は、こんなところにしょっちゅう顔を出せるような身分ではない---つまり、かの女は、お忍びでここに来たスイスの王女様かなんかで・・・」「スイスに王様はいない」新...全文を読む


第1674回

第92章

  その翌日、シャルロットとユーリアは、ルドヴィーク=レーベンシュタインに同伴されて<カフェ=グラフィート>にやってきた。 夜8時過ぎだったので、その場にいる人たちのほとんどがすでにアルコールを口にしていた。普段はあまりアルコールをたしなまないルドヴィークは、ユーリアの送り迎えをしても自分自身が中に入ることはあまりない。この日、彼が一緒に中に入ったのは、初日に、リーベルマン夫人がシャルロットのほおを...全文を読む


第1675回

第92章

 「カミーユ=ブールドン?」エヴァは首をかしげ、聞き返した。そして、かの女は周りを見て、『知っている』という表情をした人間を探した。しかし、フランス文学が専門だというユーゼフ=ベルクでさえ、きょとんとした表情をしている。 一同を代表して、リーベルマンが訊ねた。「それは、男性の名? それとも女性の名? もしかして、あなたのペンネーム、だなんて言わないでしょうね?」 それを聞くと、シャルロットは目を輝か...全文を読む


第1676回

第92章

  ボレスワフスキーの表情を見て、小説家たちは沸き立った。彼らは、普段は無口なボレスワフスキーを囲み、彼とシャルロットのなれそめの話を聞きだそうとした。<ブラームスが得意なフランス人>という言葉が飛び出したことで、ユーリアまでが、ボレスワフスキーの話を聞くために席を移動してしまった。 一方、一人で残されたルドヴィークは、目の前のコーヒーカップをじっと見つめながら考え込んだ。彼が妻と同じ行動を取らなか...全文を読む

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