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年代記 ~ブログ小説~ 

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【  2014年06月  】 更新履歴 

  06.02.  【 第97章 】  第1780回   さわりを読む▼
  06.03.  【 第97章 】  第1781回   さわりを読む▼
  06.04.  【 第97章 】  第1782回   さわりを読む▼
  06.05.  【 第97章 】  第1783回   さわりを読む▼
  06.05.  【 備忘記録的なもの 】  25周年(何のだ?)   さわりを読む▼
  06.06.  【 第97章 】  第1784回   さわりを読む▼
  06.07.  【 第97章 】  第1785回   さわりを読む▼
  06.07.  【 備忘記録的なもの 】  出てきた。   さわりを読む▼
  06.09.  【 第97章 】  第1786回   さわりを読む▼
  06.10.  【 第97章 】  第1787回   さわりを読む▼
  06.11.  【 第97章 】  第1788回   さわりを読む▼
  06.12.  【 第97章 】  第1789回   さわりを読む▼
  06.13.  【 第97章 】  第1790回   さわりを読む▼
  06.14.  【 第97章 】  第1791回   さわりを読む▼
  06.14.  【 備忘記録的なもの 】  ようやく第100章の下書きが終わりました。   さわりを読む▼
  06.16.  【 第97章 】  第1792回   さわりを読む▼
  06.17.  【 第98章 】  第1793回   さわりを読む▼
  06.18.  【 第98章 】  第1794回   さわりを読む▼
  06.19.  【 第98章 】  第1795回   さわりを読む▼
  06.20.  【 第98章 】  第1796回   さわりを読む▼
  06.21.  【 第98章 】  第1797回   さわりを読む▼
  06.21.  【 備忘記録的なもの 】  6月14日の日記事件   さわりを読む▼
  06.23.  【 第98章 】  第1798回   さわりを読む▼
  06.24.  【 第98章 】  第1799回   さわりを読む▼
  06.25.  【 第98章 】  第1800回   さわりを読む▼
  06.26.  【 第98章 】  第1801回   さわりを読む▼
  06.27.  【 第98章 】  第1802回   さわりを読む▼
  06.28.  【 第98章 】  第1803回   さわりを読む▼
  06.28.  【 備忘記録的なもの 】  言いました。確かに言いましたけど・・・。   さわりを読む▼
  06.30.  【 第98章 】  第1804回   さわりを読む▼


第1780回

第97章

  シャルロットは、ロジェが口ずさんだ<愛の死>を思いだし、涙ぐんだ。ロジェがシャルロットに口述筆記させたのは、そこまでだった。その場面のあとは、ロジェではなく、リオネル=デルカッセが書き継いだものだ。 フレデリックは、歌い終わったエリザベートに、一度だけキスして欲しいと頼む。そして、額にそっと口を当てたエリザベートに、『愛している』とささやき、この世を去った。彼は、最後までエリザベートの拒絶の言葉...全文を読む


第1781回

第97章

  ヤロスワフの葬儀が終わった後、弁護士のミエチスワフ=レショフスキーは、帰ろうとしているシャルロットを呼び止めた。「大切なお話があります。できれば、二人きりで話ができないでしょうか?」 シャルロットは弁護士の顔を、失礼なほどじっと見つめた。「たぶん、人がいないところで話した方がいい内容の話ですが」彼はそう続けた。「どんな話であっても、二人きりで話すのはまずいと思います」シャルロットは無表情な顔で答...全文を読む


第1782回

第97章

  そう言うと、シャルロットは悲しげな笑みを浮かべた。「ライモンドから、わたしたちが本当の夫婦ではないと聞いていたんでしょう? だから、おなかの子どもは彼の子どもではないと確信した、そうでしょう?」 弁護士は黙って頷いた。「あなたは、わたしをとんでもない悪女だと思っているんでしょうね・・・」シャルロットはそう言ってため息をついた。「おかけになって、ミエチスワフさん。お話はまだ終わっていませんわ」 彼...全文を読む


第1783回

第97章

 「たった一回」ミエチスワフは続けた。「たった一回の過ちのため、わたしはフェリーシャと結婚した。コヴァルスキーさんは、ひどく腹を立てて、フェリーシャにも娘のコンスタンティアにもとうとう一度も会ってくれなかった。ただ、『責任を取ったのは正しいことだった』ということで、わたしのしたことは許してくださった。ポーランドに帰ってきたわたしに最初の仕事をくれたのは彼だった。わたしは、彼に助けられ、ライモンドに助...全文を読む


25周年(何のだ?)

備忘記録的なもの

 今日は、つまらない思い出話など。「あれから○年」「○周年記念」といったニュースって、結構多いものです。ですが、(1989年6月4日のあの事件に関して)毎年「あれから○年」とニュースで報じられるたび、「そうか、○年なんだ(自分も年取ったなあ?)」と思いますが、実は、この1989年6月4日というのは別の意味で自分にとって特別な日でして(笑)。結婚記念日、というのなら「銀婚式♡」とでもなるのですが、そんなす...全文を読む


第1784回

第97章

  シャルロットは両手で顔を覆ってわっと泣き出した。「・・・ミエテクの言ったこと、本当なの? あなたと彼の婚約者は・・・?」ユーリアは、かの女には珍しく、言葉を選びながら訊ねた。 シャルロットはしばらく泣いたあとで、ゆっくりと話し出した。「バーシャは、わたしが生まれて初めて持った親友だったわ。わたしは、アメリカで声楽の勉強をしたいというかの女の願いを叶えるため、サヴェルネ教授と喧嘩までしたのよ。わた...全文を読む


第1785回

第97章

  その夏が終わりに近づいても、シャルロットは結論を出すことができなかった。かの女は、そのまま屋敷にとどまった。家に戻る勇気が出なかった。ライモンドとフェリシアンがいない家に戻る覚悟ができなかった。ヤロスワフが亡くなったあとも、週末ごとにレーベンシュタイン一家とモジェレフスキー夫妻が訪れる習慣は続いていた。彼らだけではなく、ほかの音楽家たち---カロル=ブレジンスキーとその取り巻きたち、モジェレスフキ...全文を読む


出てきた。

備忘記録的なもの

 わたしの物品管理能力が平均以下なのは自覚しているが、家人の場合にはさらにひどい。もう2年越しで探していたCDを、ようやく発掘いたしました。入院時に使っていた衣装ケースの中からです。うーん。(でも、どうしてそんなところに? 入院していたのは3年前だったはず????)老人ホームに入ることになった義母の衣類を入れるため、衣装ケースが必要になりました。そういえば、3年前に入院したときに買ったものがあったね...全文を読む


第1786回

第97章

  子どもが生まれてからも、シャルロットはその屋敷にとどまり続けた。そのため、シャルロットの友人たちはほとんど毎週のように週末に訪れる習慣ができた。<土曜日の夜の集会(ソワレ=ド=サムディ)> と呼ばれたその集会は、シャルロットの音楽室で行われ、少量のアルコールとシャルロットが作る軽い軽食を口にしながら、彼らは音楽を聴いたり小説の話をしたりする。集会に参加する資格は、<秩序を守ること>のみだった。その...全文を読む


第1787回

第97章

  当時を知る研究所員は、この夜の出来事を《放蕩息子の帰還》と呼ぶ。この出来事は、彼らにとって特別の意味があることだったからだ。ドクトゥール=ド=ラ=ブリュショルリーは、『直接手をかけなかっただけで、ぼくの父母を殺したのはあなただ』と暴言を吐いて、自分の目の前から去って行った甥のことをずっと気にかけていた。そののち、彼の甥はフィアンセさえ捨てて戦争に行ってしまった。そんな甥が、簡単に自分のところに戻...全文を読む


第1788回

第97章

  ずっと愛してきた幼なじみに注目されない苦しみなら、自分にもよく理解できる・・・ロジェはそう思っていたに違いない。こうして、ロジェは自分の作品を心の中で暖めてきたのだろう。 その話を聞いたモジェレフスキー夫妻は、一様に驚いた顔を見せた。 やがて、マウゴジャータは口を開いた。「どうして、フリーデマンさんではダメなの?」 シャルロットははっとして顔を上げた。「彼ならば、すべての条件を満たすことができる...全文を読む


第1789回

第97章

  1931年夏、シャルロットが待ち望んでいた知らせが研究所から届いた。手紙はいつものように<クリスティアーナ=コヴァルスカ>名義だった。その手紙には、2枚の写真が同封されていた。最初の写真に写っていたのは3人の子どもたちだった。ちいさな女の子を真ん中にして、両側に二人の男の子が立っている。3人とも、手に<サント=ヴェロニック校入学許可証>と書かれた紙を持っていた。写真の裏に名前と撮影日が載っていた...全文を読む


第1790回

第97章

  シャルロットは眉を寄せた。「つまり、あなたたちはフランスに行くついでに、スターシェックに会って、それから、彼の保護者---当主代理のアレクサンドルに婚約の申し出をするつもりなのね?」「きみさえよければ」 シャルロットは首を振った。「残念だけど、わたしは返事を保留させていただくわ。わたしが《はい》と返事したと聞けば、アレクサンドルは婚約には反対しないはずだわ。だけど、わたしの許可がなければ、彼は軽率...全文を読む


第1791回

第97章

 《それは、賢明なことなのかしら?》シャルロットは迷った。かの女にわかるのは、今息子のアレクサンドルがそうであるように、彼の兄のスタニスラスも、マリア=テレージアに夢中になるに違いない、ということだけだ。近い将来、どちらかが---場合によっては両方が---深い痛手を負うことになるだろう。それならば、クリスティアンのように、今からどちらかを選択しておいた方がよいのではないだろうか? だが、それは、アレクサン...全文を読む


ようやく第100章の下書きが終わりました。

備忘記録的なもの

 最近、下書きのスピードが極端に落ちています。サンドウィッチの記事を書いたのが、もうひと月くらい前なので、まだもたもたやっていたの?と言われそうなくらいの亀ペースです。ですが、どうにか6月14日に間に合いました。よかった。原作とは違う終わり方になってしまいました。思いがけず、八少女夕さんのブログで取り上げていただいたサンドイッチ談義という記事のおかげで、”皿に山盛りに盛られたサンドウィッチ”という小道...全文を読む


第1792回

第97章

  ルドヴィークは黙った。「クリーシャは、ただ、時を待っているだけなのかもしれないわ。いつか、本当のことを明かして、かつての婚約者と結婚できる日が来ることをね」 ルドヴィークは言い返した。「だが、子どもに父親が必要なのは、今だ」 シャルロットは声が震えないように気をつけながら言った。「子どもにとって、両親はいつまでも両親だわ。親離れをするときが来ても、親の元を離れたとしても、それで両親が必要なくなっ...全文を読む


第1793回

第98章

  1932年3月初めのある日曜日の午後だった。 その日、シャルロットはワルシャワにいた。大切な用事がすべて片付き、迎えの車がくるまで、あと1時間あった。子どもたちにそろそろ春のセーターを作る時期かもしれないと思ったかの女は、いつものなじみの店に向かって歩き出していた。 かの女は、行く手の方から親子連れがやってくるのを見て、思わず立ち止まった。父親と母親と7~8歳くらいの男の子、というごく普通の3人...全文を読む


第1794回

第98章

  シャルロットはうつむいた。「それでも、話だけはちゃんと聞いてください。お願いします」タデウシは言った。「3年間、どんな思いで過ごしてきたか、一生懸命に話したのに。でも、同じことを2度は言えません。わたしはそれほど器用ではない」「ごめんなさい」シャルロットはちいさな声で言った。「その言葉は、最後に聞きます。話す前から断られたのでは、話を続けることができません」タデウシは淡々とした口調で言った。「・...全文を読む


第1795回

第98章

  タデウシはかっとした。「適当なことを言うな! 新聞にそんなことが書かれているはずはないだろう? そんな事実はなかったのだから」タデウシはつかみかからんばかりの勢いで男に迫った。「謝れ、スタフ。そうでなかったら、名誉毀損で訴えるぞ!」 シャルロットはその名を聞くと、驚いてヴェールを持ち上げた。すでに涙目になっていた。「こんにちは、ショットさん」シャルロットは男---スタニスワフ=ショットに声をかけた...全文を読む


第1796回

第98章

 「さーて、と。今度こそ、邪魔者は退散させてもらうよ。もう引き留めるなよ、それから」ショットは二人に軽く手を振った。「・・・続きをするなら、観客のいないところでやってくれ。また邪魔が入ると、きみたちも不愉快だろう?」 二人は、黙ったまま去っていくショットの後ろ姿を見つめていた。 タデウシはぼそりとつぶやいた。「・・・そうだよな、またキスする雰囲気じゃなくなってしまったよな」 それを聞いて、シャルロッ...全文を読む


第1797回

第98章

  親子が遠ざかっていくのを見つめていた二人の背後から、声がした。「遅くなって申し訳ありません、奥さま」執事のユリアンスキーがそこに立っていた。「いえ、そんなに長い時間ここにいたわけじゃないのよ」シャルロットは答えた。「今日は、お手紙の数が多かったものですから、少し時間がかかってしまいました。私信はこちらです」ユリアンスキーは手紙の束をシャルロットに手渡した。「車の中でゆっくりと目を通されるといいで...全文を読む


6月14日の日記事件

備忘記録的なもの

 小説ブログだけはランキング登録しておりますので、もしかすると何人かの目にとまった可能性もあるのですが(いや、ない方にかける---なぜならば、今月に入って、データ上ではランキングからうちの小説への訪問が一件もありません・・・履歴を見る限りではありえないことなのですが?)3日くらい「6月14日の日記」という新着記事が載っておりました。前回の記事を見れば明らかなとおり、投稿先を間違えた結果です。前回の記事...全文を読む


第1798回

第98章

  車が到着すると、屋敷中の全員が玄関に出迎えるのは、この屋敷の人間にとっては長い間の習慣のようなものであった。門番は、主の姿が門を通り抜けると、特別な合図を送る。それを見た執事(あるいは代理のもの)は、屋敷中に聞こえるようなベルを鳴らすのである。 その音を聞き、4人の子どもたちも先を争うように玄関に出てきた。普段は子どもたちが出迎えることは少ない。特に、普通の日は彼らの勉強が優先され、彼らが出迎え...全文を読む


第1799回

第98章

  タデウシは、シャルロットのちいさな娘たちに視線を移した。かの女たちの成長が、すなわち、彼らの別離の期間だった。あのとき、シャルロットが彼を選んでくれてさえいれば、彼はシャルロットの子どもたちの出産からずっと一緒にいられたのだ。そうなっていれば、あの男の子たちの戸惑いの表情を見なくてもすんだかもしれなかった。 タデウシたちが挨拶を交わしている間に、シャルロットは、タデウシが泊まる部屋について指示を...全文を読む


第1800回

第98章

 《親愛なるモン=プティタンジュ この手紙は、あえてフランス語で書かせてもらうよ。もし、誰かの目に触れることがあっても、フランス語であれば、そう簡単には読まれることはないだろうと思うからね。 3年前、わたしは、ある幸運な偶然から<クリスティアーナ=コヴァルスカ>というポーランド人女性のヴァイオリン=リサイタルを見に行く機会を得た。作曲家のリシャール=マティスに、『チャンスがあったら、一度見に行った方...全文を読む


第1801回

第98章

 「そもそもの始まりは、クリモヴィッチ家の<きょうだいたち>からだ」タデウシの話は思い出から始まった。「クリモヴィッチ家の子どもたちは、それぞれ何か得意な楽器を持っていた。最終的に、音楽学者を目指したルーディ以外の全員が演奏家の道を進んだ。ユーリはウィーンに留学した。マリアーン=ブラッソンとわたしはベルリンでピアノの勉強を続けた。そして、マレク=シュヴァルツは、パリに勉強に行った。彼はそのとき、自分...全文を読む


第1802回

第98章

 「マリア=リピンスカ?」シャルロットは首をかしげた。「ピアニストの?」「そうだ」ルドヴィークが言った。 しかし、タデウシは話を戻した。「違うって言ったじゃないか。マレクは、3歳の時のプロポーズを忘れなかった。彼は、ずっとユーリのそばにいたかったんだよ。だから、同じチェロを選ばなかった。わたしやマリアーンを見て、専属の伴奏者になるのもハードルが高いと思った。チェリストのユーリのそばにいる方法は、その...全文を読む


第1803回

第98章

  レーベンシュタイン夫妻とタデウシは真っ青になった。 彼らはしばらくその場で彫像のように固まっていた。やがて、ユーリアがはっと我に返った。「・・・その話、詳しく聞かせて。かりに、その新聞記者が、あなたの正体を<コペルニクス=カルテット>の誰かから聞いたとして・・・」「かりに、ではなく、事実よ。その新聞記者本人がそう書いてきているんだから」シャルロットはユーリアの話を遮った。 いつになく不機嫌なシャ...全文を読む


言いました。確かに言いましたけど・・・。

備忘記録的なもの

 最近訪問したあるブログの小説を読んで、ふっと思い出したことがあります。(トラックバックを送るような内容でもないので、相手の方にお知らせすべきかどうかわかりませんが・・・。)**********世の中に、6月に結婚記念日が来る(来た)人は結構な数になると思います。(かくいう自分自身は、6月に結婚したわけではありませんが。)あまり自分のことを書くべきではないのですが、今日は結婚式がらみの思い出話を書いてみたいと...全文を読む


第1804回

第98章

  シャルロットは、ギュンター=ブレンデルに手紙を書いた。 自分の近況を正直に書いたシャルロットの手紙に対し、ギュンターは、ドイツで生活することに嫌気がさしたこと、ポーランド出身の妻がワルシャワに戻りたがっていることは前の手紙でも書いたことである。シャルロットに、自分たちのポーランド帰国を支援して欲しい。もちろん、シャルロットの過去のことは伏せるという条件だ、という返事を寄こした。シャルロットは、ギ...全文を読む

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