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年代記 ~ブログ小説~ 

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【  2014年09月  】 更新履歴 

  09.01.  【 第101章 】  第1858回   さわりを読む▼
  09.02.  【 第101章 】  第1859回   さわりを読む▼
  09.03.  【 第101章 】  第1860回   さわりを読む▼
  09.04.  【 第101章 】  第1861回   さわりを読む▼
  09.05.  【 第101章 】  第1862回   さわりを読む▼
  09.06.  【 第101章 】  第1863回   さわりを読む▼
  09.06.  【 備忘記録的なもの 】  予定変更   さわりを読む▼
  09.08.  【 第102章 】  第1864回   さわりを読む▼
  09.09.  【 第102章 】  第1865回   さわりを読む▼
  09.10.  【 第102章 】  第1866回   さわりを読む▼
  09.11.  【 第102章 】  第1867回   さわりを読む▼
  09.12.  【 第102章 】  第1868回   さわりを読む▼
  09.13.  【 第102章 】  第1869回   さわりを読む▼
  09.15.  【 第102章 】  第1870回   さわりを読む▼
  09.16.  【 第102章 】  第1871回   さわりを読む▼
  09.16.  【 備忘記録的なもの 】  もう少しかかると思います。   さわりを読む▼
  09.17.  【 第102章 】  第1872回   さわりを読む▼
  09.18.  【 第102章 】  第1873回   さわりを読む▼
  09.19.  【 第102章 】  第1874回   さわりを読む▼
  09.20.  【 第102章 】  第1875回   さわりを読む▼
  09.22.  【 第102章 】  第1876回   さわりを読む▼
  09.23.  【 第102章 】  第1877回   さわりを読む▼
  09.23.  【 備忘記録的なもの 】  近況報告です。   さわりを読む▼
  09.24.  【 第102章 】  第1878回   さわりを読む▼
  09.25.  【 第102章 】  第1879回   さわりを読む▼
  09.26.  【 第102章 】  第1880回   さわりを読む▼
  09.27.  【 第103章 】  第1881回   さわりを読む▼
  09.27.  【 備忘記録的なもの 】  【小説】あるサラリーマンの独白   さわりを読む▼
  09.29.  【 第103章 】  第1882回   さわりを読む▼
  09.30.  【 第103章 】  第1883回   さわりを読む▼


第1858回

第101章

  シャルロットはその話を何度も聞いていたが、関係者以外の目撃者から話を聞くのは初めてだった。「その女性に、彼はこう言った。『決して自殺をしないと誓ってくれたら、わたしはあなたを許します』。それを聞いたかの女は、涙ながらに決して自殺はしないと誓った。そのかの女に、彼は優しく言った。『わたしが本当に聞きたかったのは、あなたの謝罪ではなく、あなたが生き続けるという決心の言葉だったんです。わたしは、とっく...全文を読む


第1859回

第101章

  クルピンスキーは、ぼんやりとあの男性の顔を思い出した。そうだ、そう言われてみれば、シャルロットはかの女の祖父にそっくりだ。あの男性の顔を女性に置き換えれば、間違いなくシャルロットの顔だ。そういえば、あの男性の名前はシャルルだった。かの女は、彼からその容姿だけではなく、名前も受け継いだのだ。そして、祖父の亡くなったときの話を、叔父の口から何度も何度も聞かされて育ったに違いない。 シャルロットは、自...全文を読む


第1860回

第101章

  フリーデマンはうっとりとしたような表情で頷いた。「そうだったかもしれませんね」 クルピンスキーは首を振った。「わたしにそんなことが言えると思うか? わたしは、聡明な妹を亡くしているんだぞ? 女性だって、立派に自立していける。かの女がそれを証明するのが間違っているとはわたしには思えなかった。かの女が教師になると決めた以上、かの女はそうすべきだと思った。ただ、わたしは公費留学生で、勉強を終えたら帰国...全文を読む


第1861回

第101章

  クルピンスキーはそう言うと、大粒の涙をこぼした。「もう少しだったのに。もう少しでわたしは定年を迎える。そうしたら、わたしは身辺整理を済ませて、フランスへ向かおうと思っていたんだ。ミュラーユリュード?だったかな、かの女の好きなその町に、庭のついた小さな家を買って、かの女が大好きだったヒナギクの花を植えたかったのに。時々、研究所に行って、甥のアンリの成長を見届け、旧友と昔話をしようと思っていたのに。...全文を読む


第1862回

第101章

  シャルロットは顔を上げるまえに、ハンカチで目のあたりをふいた。「これは、1919年に、彼が亡くなる直前に作られた曲です。つまり、彼の最後の作品なんです」フリーデマンが続けた。「・・・クルピンスキー教授が、亡くなられていたの?」シャルロットは勢いよく顔を上げた。 フリーデマンは遠い目をして頷いた。「この曲は、戦死したマーチェクのために作曲されたものであると同時に、彼自身の弔いの音楽なんです」「それ...全文を読む


第1863回

第101章

 「きみのことが好きだった。ちいさい頃からずっと大好きだった」フリーデマンは優しく言った。「いつか、きみと結婚したいとずっと思っていた。いや、きみ以外の女性と結婚するつもりはなかった。11歳の時、初めてきみに会って以来、ずっとそう思っていた」 シャルロットは彼から視線を外した。「その気持ちが、妹に対する兄のものではなく、愛だと言うことに気がついたのは、それからまもなくのことだったと思う。きみたちは絶...全文を読む


予定変更

備忘記録的なもの

 第101章はきょうでおしまい。月曜日から、第102章に入ります。ようやく下書きが完成し、全話予約しました。ミニブログでも書いたとおり、原作無視で突っ走る人間がいて、前半は普通にスタートしたのですが、中盤はジークフリート君が暴走し、本来なら第103章の内容だった会話が前倒しになり、後半はルジツキー財閥の当主が暴走し、第104章の内容を暴露してしまったので、第104章までの内容を再考する必要が出てきました。でも、と...全文を読む


第1864回

第102章

  1933年1月。 マリアーン=ブラッソンは、ポーランドにとどまり続けていた。1月末に、クリモヴィッチ=ファミリーによる合同演奏会に出演することに決まったのだが、どちらかというとコンサートそのものより、そのコンサートが終了した後、シャルロットとタデウシがステージの上で婚約発表をする場に居合わせたかったからだ。彼は、二人が復活祭の後で結婚式を挙げるまでポーランドを去らない、と公言していたのである。 ...全文を読む


第1865回

第102章

  けがをして郊外の家に引っ込んだシャルロットの元に、客人が全くなかったわけではなかった。タデウシの足は遠のいていたが、レーベンシュタイン夫妻は週末ごとに訪問していた。マリア=テレージアも定期的にレッスンに通ってきていた。シャルロット自身の子どもたちも、2週間に一度は帰宅した。全寮制の学校で外泊については厳しかったのだが、母親がけがをした、ということで、彼らには外泊の許可が下りていた。母親の前では心...全文を読む


第1866回

第102章

  フリーデマンが完全に姿を消した後、門番は二本のバラを持ったまま屋敷の方に歩き出した。 隠れて話を聞いていた双子は、門番の前にいきなり飛び出した。 門番は驚いたような顔をした後で、バラの花をさっとコートの内ポケットに隠した。「こんにちは、トマシチェックさん」双子は口々に門番に声をかけた。「こんにちは、ちいさな旦那さま方」門番は二人に挨拶した。 誰に命じられたわけでもないが、屋敷の人間たちは、彼らが...全文を読む


第1867回

第102章

  一方、双子たちは、二人とも両親譲りのまっすぐなブロンドの髪だった。黒髪の少年とは別の意味で、その辺には滅多にいないくらい美しい少年たちだった。ただ、彼らはブロンドの髪で青い目、という自分たちの容姿を「月並み」だと思っていた。クラスにいる男の子の大半がブロンドの髪で青い目だったからだ。ちいさい頃から家庭教師をつけられ、男子校に入学した彼らは、自分たちが女の子からどんな風に見られるかを考えたことはな...全文を読む


第1868回

第102章

 「両親は、交通事故で亡くなったのです。それを聞いたコヴァルスカ夫人は、わたしのことを気にかけてくださったようです。なぜならば、かの女の息子さんのお父さまも・・・」 そう、ヴィトールド=ザレスキーは、交通事故で亡くなった。双子は父親のことをよく覚えていないが、その事実は何度も聞かされていた。 ジークフリートはいったん息を継いでから続けた。「・・・かの女は、自分の息子さんたちがわたしと仲良くなる夢を語...全文を読む


第1869回

第102章

 「でも、彼が来たのがここでよかった。彼は、まだコヴァルスカ夫人のことを忘れてはいなかったんだ」ジークフリートはそう言い、寂しそうな顔になった。「一緒に中に入らない?」ヴィクトールはジークフリートに声をかけた。「母は、あなたに会えたら、きっと喜ぶんじゃないかしら?」 ジークフリートは首を横に振った。「わたしの考えが正しかったら、おそらくかの女はわたしには会いたくないだろう」「だが、あなたは寒そうだ。...全文を読む


第1870回

第102章

 「客間に案内するわ」シャルロットが言った。「暖房が入っているわ。そこで、少し暖まるといいわ」「大丈夫です。そんなに寒くはありません」ジークフリートが言った。「それより、もう帰らなくては・・・」「いいえ、とにかく、ついてきてちょうだい。あなたたち二人とも、寒そうよ。あたたまってから帰っても遅くないわ。あとで、車で家まで送っていくわ。ユリアンスキーさん、お茶の用意をさせてちょうだい。わたしたちは、客間...全文を読む


第1871回

第102章

 「あまり暖かくないかもしれないけど、ぬれたものよりはいいと思って。よかったら使ってちょうだい」 ジークフリートはマフラーと手袋を受け取った。暖炉で乾かそうと思っていたマフラーと手袋は、彼の膝の上に載っていた。なぜジークフリートが手袋を外したままだったのか、という事情を知らなかったシャルロットは、彼が手袋をしていなかったのは、マフラーと同様に雪で濡れたためだと思い込んだ。「ぬれてしまった方は、このバ...全文を読む


もう少しかかると思います。

備忘記録的なもの

 先週あたりから、精神的に安定しない状況が続いています。訪問先のブログで、失敗をやらかしてしまったので、しばらく謹慎しようと思いました。謹慎してよく考えてみたのですが、やはり状態がよくありません。そして、第二段階。きっかけになったのは、金曜日の夜に読んだあるブログの記事でした。それを読んでいるうちに、自分は怒っているのだと気がつきました。導火線に火がついてしまったのだから、いったん爆発すればおさまる...全文を読む


第1872回

第102章

  マレクは、首をすくめてちいさくため息をついた。彼は、ジークフリートを見ても、『おや、隠し子がいたのか?』という軽口をたたけないほど打ちのめされていた。ジークフリートの方も、いきなりたくさんの大人たちに囲まれ、動揺していた。 しばらくして、二人の医者が手術室から出てきた。一人は、以前シャルロットを診察したことがあるリシュジンスキー医師で、もう一人はシャルロットも知らない若い医者だった。「こんばんは...全文を読む


第1873回

第102章

  シャルロットは、優しい表情を崩さなかった。「そうね、彼はいい人だったわ。きっと、あなたにはいい人なんでしょう。でも、人間は誰にでも優しいわけじゃないし、いい人だからという理由だけで好きになることもできないのよ」 ジークフリートは混乱したような表情を浮かべた。そもそも、彼が口を開いたのは、自分の思いを伝えたかったからだ。かの女は自分を息子のように思っているようだが、彼はかの女を愛していた。母親と息...全文を読む


第1874回

第102章

  シャルロットは決心した。やはり、誤解を解くべきだ。恥ずかしいが、彼に話せる人間は自分しかいない。 シャルロットは泣いている彼の頭をなでながら、こう言った。「わたしは、あの晩のことを思い出すまいと何度も思ってきたわ。あなたもそうだったのね。つらい思いをさせてごめんなさい」 ジークフリートは涙に濡れた顔を上げた。フリーデマンと同じ水色の目がシャルロットを見つめた。「でも、あなたは一つだけ誤解している...全文を読む


第1875回

第102章

 「あなたにはどう見えたかわからないけど、彼の行いはちっとも乱暴ではなかったし、わたしは・・・正直に言って、あんなにすてきな思いをしたことは一度もなかった。あんなすばらしいことは、生まれて初めてのことだった・・・」シャルロットはそう言いながらさらに赤くなった。「・・・あなたに---一人の男性に---こんなことを話すのが正しいかどうかはわからない。でも、あなたに誤解されたくはないの。もし、一部始終を見ていた...全文を読む


第1876回

第102章

  病院に戻ると、報道陣の数は極端に減っていた。交通事故の取材を終え、大半の記者はその場を離れていた。あきらかに記者であることがわかるような人間は、2~3人しか残っていなかった。そのうちの一人がベルンハルト=ショットだった。 ショットは、シャルロットの姿を見ると心配そうに駆け寄ってきた。「やあ、大変なことになったようだね」 シャルロットは無表情で答えた。「こんなときに、取材?」 ショットは首を横に振...全文を読む


第1877回

第102章

 「たとえ、事件がもみ消されるとしても、だ。そうだな、タデックたちにできる最大限のことは、できるだけ賠償金を高くふっかけること、だろうな」ショットはまたにやりとした。「なんせ、二人の大ピアニストが、二度とステージ復帰は無理、という体になってしまったんだ。一生困らないくらいの金額を請求したって罰は当たらないと思うぞ」「まあ」「それに、そのくらいの金を請求したところで、相手はあのルジツキー家だぞ。痛くも...全文を読む


近況報告です。

備忘記録的なもの

 長くはない記事です。・・・ですが、ミニブログ(255字)よりは多い文字数の更新です。まずは、懸案の第103章ですが、半分書いてストップしています。とりあえず、土曜日に最初の一話を投稿しますが、残りはどうしましょ?です。このページの一番上に、トラックバックテーマ第1887回「あなたのやる気スイッチ」とあるのが目に入っているんですが、そんなものどこに消えてしまったんでしょう? やる気スイッチも切り替えスイッチも...全文を読む


第1878回

第102章

  タデウシも目を丸くしていた。 しかし、彼は小切手帳を手にして、こう言った。「申し訳ありませんが、左手で字を書く練習をしてから、金額を書き入れてもいいでしょうか?」 ルジツキー氏も同じように目を丸くした。しかし、彼はにやりとして小切手帳を受け取った。「さすが、ブローネクの息子だけあって、根性がすわっているな」ルジツキー氏は満足そうな表情を浮かべ、小切手帳を懐にしまった。「ブローネクや、やつの正妻の...全文を読む


第1879回

第102章

  シャルロットは唖然としてルジツキー氏を見た。自分が今聞いたことは、果たして本当のことなのだろうか? アレクサンデル=チャルトルィスキー氏は、今でも自分を憎んでいるというのは本当なのだろうか?「ですから」ルジツキー氏は話を続けた。「オーレックとは別の理由で、わたしはあなたが彼と別れてくれることを望んでいます。できれば、一人で---お子さんたちと、スイスに戻っていただきたい。そうすれば、わたしは、彼が...全文を読む


第1880回

第102章

  その言葉を聞くと、ユーリアは初めて振り返った。「タデックと別れるなんて、絶対にだめ!」ユーリアは立ち上がりながら言った。「彼には、あなたが必要なのよ」 シャルロットはうなだれた。「いいえ、今の彼には、わたしは必要ないの」「教えてちょうだい。彼はどんな表情でそう言ったかを。わたしの考えに間違いがなければ、彼は無表情だったはず。違う?」 シャルロットはちいさく頷いた。 ユーリアはため息をついた。「彼...全文を読む


第1881回

第103章

  シャルロットはマリアーン=ブラッソンのそばで夜を過ごした。ユーリアは半狂乱状態に近く、ルドヴィークはかの女を連れていったん家に戻ることにしたからだ。タデウシは、あれからシャルロットを病室に入れようとしなかった。かの女も一時帰宅してもよかったのだが、マリアーンが目を覚ましたときに誰もいなかったら寂しいだろうと思い直し、一晩だけそばについていることに同意したのだった。 いろいろあった一日だった。シャ...全文を読む


【小説】あるサラリーマンの独白

備忘記録的なもの

 第103章が進まないので、ちょっとリクエスト話でも。しょーもない話ですが、よろしかったらどうぞ。オレ、何か間違えたと思う。高卒だし、あんまり頭もよくないし。とりえといったら、柔術部に所属していて、全国大会に行ったことくらいかな。行っただけだけど。友達に誘われていっしょに受験したルジツキー商事、どういうわけかオレだけ受かっちゃって。まさか、オレが? だって、超一流企業だぞ? エリートなんだぞ?・・・と...全文を読む


第1882回

第103章

 「シャルロットとは呼ばないで」シャルロットは彼に言った。「わたしの今の名前は、クリスティアーナよ」 マリアーンは真剣な顔になった。「・・・そうだ。一度聞いてみたいとずっと思っていた」マリアーンは言った。「きみの本当の名前を教えてくれないか?」 シャルロットは首をすくめた。「いきなり、どうしたというの?」「きみは、わたしの前に現れるたびに別の名前を名乗っていた。シャルロットというのは、きみにぴったり...全文を読む


第1883回

第103章

  口を開いたのはシャルロットだった。「隠そうとしても、どうせすぐにわかってしまうんだったら、わたしの口から話した方がいいと思うわ。すべて、わたしから出た話なんだし」 そう言うと、シャルロットは真剣な表情になった。「最初に話さなければならないのは、わたしの名前かしら。わたしの本当の名前は、ユーフラジー=シャルロット=ステファニー=ザレスカよ。旧姓はド=サン=メラン」「じゃ、シャルロットと呼んでもいい...全文を読む

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