年代記 ~ブログ小説~ 

「日記」
備忘記録的なもの

やっぱり書いておきます(第三部あとがき?)

ほとんど1ヶ月近く放置していたこの日記ですが、この記事だけは書いておかなければ、と思い、かなり重たくなった腰を上げました。


「年代記」第三部完結です。
え?ここで終わり?・・・という感想はごもっともですが、ここで終わりです。
原作に比べると中途半端なところで切ってしまったのですが、とりあえず、第四部に登場する重要人物は(名前だけの登場を含め)全員登場したはずなので、いったん、ここで区切ってもいいかな、と。


高校生の時に書き始め、大学生の時に書き終えた原作ですが、ふとしたきっかけで書き直して「ブログ小説」にしようと思いついてから、ここまで来るのが長かった。第三部は思ったよりも手こずった。まさか、こんなに苦労するとは思わなかった。いろんな意味で。


ストーリー的には中途半端ですが、「いっそのこと、ここで終わっちゃってもいいかな?」と思うくらいには、言いたいことは書いたような気がします。


第三部の一番大きなテーマは「ゆるし」です。
人間は完璧な生き物ではありません。人生の中で、たくさんの選択肢に囲まれ、つねにどれかを選びながら生きています。人生というものは、必ずしも前に進んでいるときばかりではない。人間だから、誰でもいいこともするし、わざとではないにしても(わざとかもしれないけども)悪いこともしながら生きています。悪いことをしたくはなくても、結果的に間違った道を選んでしまうこともあります。そのつもりがなくても、運が悪ければ犯罪者にだってなる可能性を、誰もが持っていると思います。
でも、どんな人間にも「良心」というものがあるのだ、とわたしは考えています。何らかの理由で、その羅針盤の調子がおかしいこともありますが、修理するなり交換するなりして正しい道に戻るチャンスを、どんな人間に対しても与えるべきだと思うのです。

心から反省して「ごめんなさい」と言った人間に対し、「許さない」と言ってはいけない。

「右のほおを打たれたら左のほおをだす」ほどできた人間にはなれないけど、でも、「右のほおを打たれたら、左のほおを打ち返す」ような人間にはなりたくない。とっさに手が出ない自信はないけど、でもやっちゃいけないと思ってはいます。それをやっちゃったら、何のために法律があるのか、何のために裁判官がいるのかわからない。
「ごめんで済んだら、警察はいらない」というのもわかります。犯罪を犯したら、何らかの形で償うべきです。
でも、償いを終えた人間に対しては、もっと寛大になったらどうでしょう?・・・と思うんですが。

(・・・なんだか、この話を進めるのは、時期的に気が引けます。間が悪いことに?今、「元少年A」(いわゆるサカキバラ君)の問題が世間で騒がれているところですから、こんなことを書くのは、ホントに間が悪いと言えば間が悪いんですが・・・。でも、わたしだったら、今の「元少年A」君がお隣に引っ越してきても、普通に近所づきあいができると思いますよ。というか、普通に近所づきあいをしなければならないんじゃないかな。 彼を立派に更生させるのは、周りの人間の責任でしょう?)


・・・というような話のもって行き方をしてしまったので、この原稿が一時中断してしまいました。まったく間が悪いったらありません。

そんなわけで、この原稿、一度は書くのをやめたのですが、やっぱり「あとがき?」は必要かと思いまして。


****************************


・・・第三部、長かったなぁ。わずか20年の間の話で、第一部(クラリスの人生30年プラスアルファ)より短い時間なのに、ストーリーは約4倍の長さ?
でも次の20年は、第一部並みの長さです。完結編なので、いろいろ詰め込むようになってしまって、さらに読みにくくなるとは思いますが・・・最後のピカルディー終止まで何とかがんばります。


今後の予定ですが、何度も書いているとおり、ストックがたまるまでは次回の更新はストップします。
あとは広げた風呂敷をたたむ過程が第四部、ということになりますので、自分で書くのもナンですが、このあとの話は予定調和の世界になります。それでもよろしければ、今後もおつきあいください。
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~ Comment ~


こんにちは

許しの場面は小説でも映画でも感動しますね。
許しをテーマにした食材・・・じゃなかった「贖罪」はとてもよかった。
あっ湊かなえじゃなく、イアン・マキューアンの方の「贖罪」ね。
許しテーマなら「年代記」読まなきゃと思って・・・、いえ、必ず読みます。
#257[2015/06/24 13:41]  エリアンダー  URL 

Re

しばらくコメント欄を閉じているうちに、コメント表示までおかしくなったみたいで、いただいたコメントが二重になっておりましたので、一つ削除させていただきました。ごめんなさい。
ジョークではないのですが、うちのソフトも「しょくざい」と入れると「食材」「殖財」ときて「贖罪」になります。
贖罪、というと難しいテーマになってしまいますが、うちの小説、そんな堅いものじゃありません。たぶん。
・・・というか、「贖罪」というと、まずセザール=フランクの音楽を連想するわたしって・・・。
気が向いたら、また遊びに来てください。
コメントありがとうございました。
天国の門の前で、できれば「2分前」ではなく、「もっと前」にいいことをした、と言ってみたいです。
#258[2015/06/24 22:42]  cambrouse  URL  [Edit]

第三部の完結、おめでとうございます

こんばんは。
テーマが「許し」というのは、なるほどなあと思いました。
いろいろなことがありましたけれど、シャルロットがいろいろな方と和解をしていく様子、「私に出来るかしら」と思いながら読みました。
cambrouseさんご自身が「赦す」ことの出来る方であることが、この作品に説得力を与えているのですよね。
シャルロットという主人公、美しさや才能ももちろんずば抜けているのでしょうが、それだけでなくこの潔さ、魂の澄みきった様子、そして、何があっても折れない強さが、多くの人びとを惹き付けるのだと納得できます。
第四部、ついに完結に向かって進んでいくのですね。
実は、第三部からしか読んでいないので、連載再開までに最初から読破出来ればいいなと思っています。
ヒーローの登場までには、ヒーローについて知っておきたいですよね。
続きを楽しみにしています。
#259[2015/06/25 04:42]  八少女 夕  URL  [Edit]

Re

> こんばんは。
>
> テーマが「許し」というのは、なるほどなあと思いました。
> いろいろなことがありましたけれど、シャルロットがいろいろな方と和解をしていく様子、「私に出来るかしら」と思いながら読みました。
>
> cambrouseさんご自身が「赦す」ことの出来る方であることが、この作品に説得力を与えているのですよね。
>
実は、小説のネックもそこにある、と自分では思っています。
現役で?スイスで暮らしておられる人間の目で見て、「そんなことありえない!」と写っているんじゃないか、とずっと思っていました。そもそも、シャルロットのような考え方をする人間って、そもそもが、日本人的ですよね。少なくても、そんな外人さん、(神父さまとかシスターを含めても)これまで一度も見たことない(笑)。「ごめんなさい」と言ってきた相手には、まず損害賠償を請求する、という流れの方が世界的大勢というか・・・。その意味では、日本人って、普通の西洋人よりずっとクリスチャン的、なんじゃないか、と本気で考えたことも・・・。
自分ですか? そんなできた人間じゃないですよ。
いや、まじめな話、「キーッ、許さない!」と思い続けるって、ものすごいエネルギーが必要だと思います。年のせいか?それをやるのも疲れちゃう、というか・・・。自分の場合は、「許す」というより「諦める」という感情が近いかと。
> シャルロットという主人公、美しさや才能ももちろんずば抜けているのでしょうが、それだけでなくこの潔さ、魂の澄みきった様子、そして、何があっても折れない強さが、多くの人びとを惹き付けるのだと納得できます。
>
自分でも「ちょっとやりすぎちゃった」感があるのですが、まあ、ここまでやっておかないと、第四部で出てくる、「(もはや神話化の域に入ってしまった)母親と比べられて苦労する娘」の姿に説得力を持たせられないかな、と思い、原作よりもちょっとばかりシャルロットを美化してしまいました。
第四部、ちょっと手間取ると思いますが、「気長にお待ちください」というような期待を持てる出来になるかどうか・・・。
コメントとお祝い、ありがとうございます。同時期に作品の完結を迎えられたことをうれしく思う反面、自分の方はともかくとして、あの作品、続きが読みたいと切望しております。(え?ちゃっかりリクエスト?)
#260[2015/06/25 07:14]  cambrouse  URL  [Edit]














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