年代記 ~ブログ小説~ 

「日記」
備忘記録的なもの

「あるサラリーマンの独白(2)」メイキング

ブログのお友達、八少女 夕さんのブログ(ブログはこちら)が、このたび(といっても旧聞ですね)めでたく66666hitを迎えられました。


今頃になってしまいましたが、お祝いに1つ書いてみました。


この作品は、うちの小説「年代記」のスピンオフ作品です。
第一弾を書いてから、もう1年以上になってしまいました。
最初の作品は、<ショッカーをイメージして、一人称で小説を書いてみよう>という考えから生まれました。
その際、「第二弾を書いて欲しい」というリクエスト?を受けたのですが、ずっと書けずにいたものです。


今回は、<ピルニさんとルジツキー氏とジークフリート君が同時に参加する>というリクエスト作品になります。
作品を書いているうちに、八少女 夕さんが「こだわり」について書いた文章を読んで、もう一人登場人物(名前だけですが)を増やしてしまいました。本人の登場はありませんので、ご不快でしたらその部分はカットします。


どうせ書き足したついでなので、scribo ergo sum 66666企画参加に便乗して、以下の6個のキーワードを入れました。

ピラミッド 名探偵 ピアノ協奏曲 マフラー シャープ モンサンミッシェル ガラス細工

です。(あれ? 7個だが、ま、いいか。)

キーワードは後で加えたので、ちょっと不自然な点があると思いますが、お許しください。




小説というのは、本来は、それだけで完成されるべきものだとは思います。
ですが、短編小説を書き慣れない上に、スピンオフ作品ですから、ある程度の予備知識がないと・・・と考えました。
それに、前作(松江編のほう)もそうですが、今回もかなりマニアックな作品になりましたので、登場人物紹介と用語解説を入れることにしました。

今作の語り手は、パート1と同様、アンジェイ=ピルニさんがつとめます。
ピルニさんは、<ルジツキー商事柔術部>の副部長をしていました。過去形なのは、上司から<か弱い女性?(「年代記」ヒロインのシャルロット)を脅かしてこい>という理不尽な命令を受け、仕方なくシャルロットに怪我を負わせたものの、良心のとがめから、ルジツキー商事を退職することになった人物で、前作では<ショッカーの副隊長?>的な立場にいました。
ルジツキー商事を無事に退職できたものの、家に帰ると、奥さんのアンジェラさんが子どもたちをつれて出て行った後だった・・・というところから、本作はスタートします。

ルジツキー商事社長カロル=ルジツキー氏は、一代で大財閥を作り上げたほどの人間で、味方は大事にするが敵には厳しい一面があります。本編では、シャルロットが恋人と別れるのなら金額をいくらにしてもいい、と小切手を出した場面があり、『あれ、小切手ではなく手形なんですか?』という発言はここから来ています。<オフ会>で日本に行って以来、日本びいき。基本的には悪い人ではないのですが、社長思いの手下?たちが、勝手に社長の名前を使って暴れ回っているので、ちょっと評判が悪いです。

ジークフリート=フィッシャー君。たぶん、誰も覚えていないと思いますが、年齢は11歳。年齢の割には子どもっぽいです。ハンサムボーイですが、無意識に爆弾発言をするのが玉に瑕。いつの間にか天然キャラになってしまいました。亡くなった両親はともに音楽家ですが、彼は音楽嫌いです。初恋の人物は、ヒロインのシャルロット。年が離れすぎているので、シャルロットには子ども扱いされています。本作中に出てくるマフラーとミトンは、シャルロットのお手製のもので、ほとんど肌身離さず持っています。(でも、春になったらどうするんでしょうね?)


物語は「年代記」第三部終了時点(1933年1月30日)から2週間後の出来事になります。まだまだ冬のさなかです。


以下は蛇足になります:

コヴァルスキー家に押しかけてきたピルニさん、いつの間にか<ショッカーワルシャワ支部?>を作り上げていました。でも、服装からすると、ショッカーというよりは忍者部隊みたいですね。

ジークフリート君の養父で作曲家のフリーデマン氏の新作は、どうやらピアノ協奏曲のようです。本当はシャルロットに演奏してもらいたいけど、直接そう言えずにいます。
「嬰へ(俗に言うファのシャープ)」と「変ト(俗に言うソのフラット)」は、異名同音といいます。この両音を主音とする長調は、シャープを使ってもフラットを使っても、それぞれ6個ずつ使います。楽譜を読むのは面倒ですが、覚えてしまうと、ピアノだとむしろ黒鍵が多い曲の方が弾きやすく感じるものです。

上野にある銅像は、もちろん「西郷どん」の像です。
最初に書いたのは、「渋谷のハチ公」だったのですが、(初代)ハチ公像が完成したのは、この場面の翌年の昭和9年(1934年)だと判明しましたので、急遽「ツン」に代役を頼んだ次第です。

最後に、八少女 夕さんの「こだわり」の中に出てくる、おかしな設定例「戦国大名の末裔のチャンさん」、から生まれた、ルジツキー氏の新しい秘書のチャン嬢ですが、「チャン」というのは世界で一番多い名字でして、それにあいそうな名前をいろいろ考えたのですが、結局思い浮かばず、昨晩TVで放映されたフィギュアスケートの優勝者<パトリック=チャン>をもじりました。ごめんなさい。



「あるサラリーマンの独白(2)」は、こちらからどうぞ。
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~ Comment ~


うわぁぁ

こんばんは。

いろいろな意味で、とても嬉しい小説でした。
お祝いしていただいたこともなんですけれど、作品そのものが、スピンオフとおっしゃっているにも関わらず、作品としてもとても完成度が高いし、とても「いい話」になっていて、『年代記』ファンとしても、独立した作品としても読んでいてワクワクしました。ピルニ氏がけっこう幸せになっていて、それも降って湧いたことじゃなくて、彼自身の粘りでっていうところが、ツボにはまりました。

個人的に嬉しいのは、大好きなキャラクターがこれでもかと使われていて、本編ではかなり敗色濃厚と思われていたフリーデマン氏にも前向きな作品になっていること。ラストの一文は、結果はどうあれとても嬉しいです。

それに、数々の笑える仕掛け、相変わらず失言大王なジークフリードくん、ルジツキー氏の氣持ちのいいお金の遣いっぷり、それに加えて、66666企画にもバッチリ参加していただいていて、なんと怪しいチャン嬢まで登場! そのせいでポーランドで狛犬が流行っているというのも笑えます。

三人一緒に出してという無茶なリクエストをしたのは、私だと思うんですけれど、素敵な作品を読ませていただきとても嬉しいです。堪能させていただきました!
#296[2015/11/03 05:32]  八少女 夕  URL  [Edit]

Re: うわぁぁ

・・・喜んでいただけたようで、ほっとしています。

今だから書いちゃいますが、「戦国大名の末裔(中略)のチャンさん」のくだりを最初に読んだとき、かなりショックだったんです。自分の小説、って、まさにそれですから。

(例)ポーランドの大貴族?フリーデマン氏の家系の設定、自分でもギリアウト?の自覚あり。

でも、開き直っちゃいました。こうなったら、本家本元のチャンさんを出しちゃおう!って(笑)

ジョークだと思って笑って許していただければ幸いです。


この小説、だいぶ前から書き始めていたのですが、どうしても3人揃わなくて暗礁に乗り上げていました。
第三部を書き上げてからしばらく考えているうちに、ルジツキー氏がコヴァルスキー家を訪ねてくる、という設定にすればいいんだ、と気がつきました。
(ずっと逆を考えていたので(ヘラさんを登場させたかったんです)ジークフリート君をどうやってルジツキー家の別荘に行かせるのか、という設定でずっと悩んでいたんです。)

そうこうしているうちに、今回の企画。よーし、それも全部詰め込んでしまおう・・・で書き上げたのが今回のお話でした。
一万字近い作品ですが、ちょうど真ん中で切れなかったので、全部まとめて投稿しました。

こういう企画ものにあまり参加できないので(と、早々と年明け企画不参加表明ですが)書けるときに便乗、ということでお許しください。
#297[2015/11/03 08:46]  cambrouse  URL  [Edit]

【小説】あるサラリーマンの独白(その2)とメイキングを読んで
また戻ってきます。いま、印刷したら9ページほどありました。
「年代記」、23回までしか読んでないし忘れた部分もあるので
はたして理解できるか、と器具・・・、危惧しています。
#298[2015/11/16 13:04]  エリアンダー  URL 

Re: タイトルなし

> 【小説】あるサラリーマンの独白(その2)とメイキングを読んで
> また戻ってきます。いま、印刷したら9ページほどありました。
> 「年代記」、23回までしか読んでないし忘れた部分もあるので
> はたして理解できるか、と器具・・・、危惧しています。


どうもありがとうございます。
お遊び程度のスピンオフ作品ですので、そこまで気合いを入れていただかなくても(笑)

メインの登場人物たちは、第100章あたりから出てくる人が中心ですので、23回まで(第1章?)を読んでいなくても大丈夫です。いや、共通する登場人物って、ゼロかも?です。

(シャルロットがクラリスの娘---というか、シャロンの孫---で、フリーデマン氏がフランソワーズの弟子、というくらいしか関連性はないと思います。あ、途中読んでいないんだから、これってネタバレでしたね。ごめんなさい。)

・・・なので、まったく別の作品と思っていただいてOKです。

もし面白くなかったとしても、たばこを吸う犬をけしかけないでくださいね。当方、一応喘息持ちなので。
#299[2015/11/16 23:28]  cambrouse  URL  [Edit]

スピンオフの制約があるにしても楽しめました。
たばこを吸う犬をけしかけないで済みました。
「今度は木の椅子が届いた・・・」
3分ほど笑いました。前半にちゃんとイスの伏線があり、
このフレーズとラストの一行で話が引き締まりましたね。
ピルニは打たれ強くてめげない、にくめない面白いキャラですな。
私はこういう人になりたい。(笑)

モンサンミッシェルは行ったことがあります。今は道路が整備
されていますが、昔は満潮時にはモンサンミッシェルに至る道が
海中に没してしまい、浣腸・・・じゃなかった干潮時にはまた姿を
現したんです。
#300[2015/11/17 16:53]  エリアンダー  URL 

Re: タイトルなし

> スピンオフの制約があるにしても楽しめました。
> たばこを吸う犬をけしかけないで済みました。


たばこを吸う犬が届かなくてよかったです。犬アレルギーはないのですが(家にたばこを吸わない大型犬がおります)たばこの方は苦手でして・・・という問題じゃないか(笑)


> ピルニは打たれ強くてめげない、にくめない面白いキャラですな。
> 私はこういう人になりたい。(笑)


・・・うーん・・・。悪人?に感情移入しすぎたかしら? また一人ファンを増やしてしまったみたい?

こんな話を書けば書くほど、ピルニさんが善人に思えてきて、本編の続きが書きにくくなって困っています。
原作通り書くとすれば、第四部(のワルシャワ編)は、"悪の総統”ルジツキー氏と”ショッカー”ピルニさんが第三部でやらかした出来事のせいで、とんでもない話になる予定なんですが・・・。ここまで来たらストーリーの根幹を変えるわけにはいかないので、やっぱりそのまま書くしかありません。ピルニさんと一緒に悩みそうです。


> モンサンミッシェルは行ったことがあります。今は道路が整備
> されていますが、昔は満潮時にはモンサンミッシェルに至る道が
> 海中に没してしまい、浣腸・・・じゃなかった干潮時にはまた姿を
> 現したんです。


わたしはモンサンミッシェルには行ったことがなく、その名前から”フランスのスキー場”だと思っていたというのは、自分の体験だったりします(なさけない・・・)。


2日間にわたって、訪問とコメントありがとうございました。
#301[2015/11/18 00:23]  cambrouse  URL  [Edit]














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